東大不合格体験記

合格体験記と言っても、これを書いている時点では東京大学の合否は出ていませんが、やることもないので先に合格体験記を書いてしまうことにしました。手応えは微妙なので、合格発表に番号がなかったら指差して笑ってください。

東京大学、不合格でした!

以下は個人の感想です。

 

 

自己紹介

ツイッター@Takabaya_P というアカウントで活動しています。趣味は読書と楽器です。その他にプログラミングに手を出してたりします。

 

使った教材など

国語

現代文

もともと本が好きで現代文も得意だったので自分はほぼ過去問演習しかやっていませんが、記述対策をする上で上級現代文はなかなかおすすめです。解説が丁寧で、順番に解いていくと言い換えや理由説明など記述の現代文で求められるスキルが一通り身につくようになっています。

古典

古典はすごい苦手意識を持っていて定期テストで40点台を取ったりしたのですが、ある先生に教わるようになってから飛躍的に実力が伸びました。古文はまず単語がとっても大事、単語帳に乗ってるものはもちろん、解いた文章に出てくるわからない単語は調べてメモしておくと良いです。自分は古文単語315を使いました。古文も漢文も問題を解いて、調べて、質問してをひたすら繰り返しました。

数学

まず基本的な解法を頭に叩き込もうと Focus Gold の例題をやりました。ただ解くだけじゃなくて、なんでそれで解けるのかを意識するといいんだと思います。その後新数学演習を進めましたが、これは難易度高いので解けなくてもあまり気にしないほうが良いです。たまに解けるとめちゃくちゃ嬉しい。これを一通りやったおかげで難しげな問題でも物怖じせず色々試せるようになりました。あと入試数学の基礎徹底を共通テスト1ヶ月前くらいにやってたと思います。演習を積んだあと、計算練習ついでに思い出す感じで。

過去問演習は東大数学で一点でも多く取る方法がおすすめです。解説が丁寧で面白い!

理科

物理

重要問題集をやりました。と言っても多分まともに解いたの熱力学と波動くらいで、基本は授業で配られた入試問題演習のプリントをやっていました。

化学

これも重要問題集をやりました。A問題を一通りやると共通テスト対策にもなると思います(高分子とか)。化学の新研究は賛否両論ありますが読み物として面白く、単純暗記が嫌いな自分でもこの本で理由を知ることで覚えられることがありました。ただ重いのであんまり持ち歩かず、どちらかというと資料集を重宝しました。写真がたくさん載ってるので視覚的に覚えやすいです。

英語

暇なときに英語のドキュメンタリーを見てました。科学的な知識に触れつつ英語の勉強もできるので一石二鳥です。あと英語のYouTuberを見たり、英語で小説を読んだりもしていました。英検1級のパス単も少しやりましたが、結構これで触れた単語が小説で出てきたりするので侮れません。

桐原書店の頻出英文法1000は文法対策に有効です。帰国子女の人なんか特に、なんとなく文法問題解いてる人は触れてみるといいです。

その他

受験期はずっと Focus To-Do というスマホアプリを使っていました。これは25分集中し5分休憩するサイクルを繰り返すポモドーロ法を実践できるアプリで、このタイマーベースで勉強時間を記録できます。タイマーを動かしている間は Twitter を見ないなどのルールを自分で決めて取り組むのがおすすめです。勉強をするハードルを実際に勉強することからタイマーの開始ボタンを押すところまで落とすことで勉強しやすくなりました。下はこのアプリの記録をもとに作った勉強時間の円グラフです。

記録をつけることで自分がいつ勉強できるのか、何をどのくらい勉強してるのか知ることができ、分析と改善に繋げられます。同時に現実を突きつけられたりもしますが

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12月~2月の科目別勉強時間

 

 

中学生

私は都内のとある中高一貫校に通っていました。中学受験をした理由は色々有りますが、今思うと親に言われたからが一番大きく、それ以外の理由は後付です。後付の理由には地元の公立中学校が合わないだろうとか、周りに勉強するのが好きな人がいたほうが楽しいだろうとか色々ありますが、そもそも小学校にしか通ったことがない小学生が教育環境の重要性を理解できるはずがなく、当時は「どこ行っても大して変わらないだろうけど、親が怖いので従っておこう」と思っていました。そんな動機だったので当然勉強に身が入らず、入れられた塾の自習室でゲームをする毎日でした。通っていた塾の自習室は9,10番ブースの後ろが壁となっており、職員の監視の目が届かなかったのです。iPad で Hopscotch という Scratch から派生したプログラミング言語に初めて触れたのもこの時で、これがきっかけでプログラミングに興味を持つことになります。

www.gethopscotch.com

勉強しなかった中学受験はなんと一番下の滑り止めにしか引っかからず、選択の余地なしに進学することが決まりました。この体験もあって勉強に真面目に取り組む気にならず、中学時代のテスト期間はアニメ消化週間と化していました。成績はというと、授業を割と真面目に聞いていたのでそこまで悪くなく、定期テストでは100人程いる同級生の中で上から20番目くらいを維持していましが、模試では何故か上のコースを含めても最高2位とかなり良い成績を取っていました。一つズルい点があるとすれば英語で、海外のインターナショナル・スクールで小学校生活の一部を送っていた故に周囲と比べてかなり英語を得意としていました。そもそも授業を英語で受けていたのだから当たり前です。そんなこんなで勉強しなくてもなんとかなってしまい、中学生生活が終わりました。

高3まで

高校生になったからと言って勉強に対する態度は変わるはずもなく、趣味に打ち込む日々が続きました。ただ高校生になり模試の結果がより詳しく出るようになって、どうやら自分は結構良い位置にいるらしいということに気づき始めます。高入生を入れても順位はだいたい1桁で、もちろん勉強していなかったので不思議な気分でした。

 このときから勉強してたら受験期にきちんと勉強できていたのかなと思う気持ちもありましたが、後の祭り。それに加えて勉強をやらない代わりに色々なことに手を出していて、これもかなり楽しかったので良しとします。

 

志望校決定

志望校を決めるに当たって、大まかに言うと条件は2つありました。

国公立大学である

・情報系

まず国公立大学であることですが、私は兄弟が複数人いるので家計に優しくしてくれという親の要望が理由です。迷いなく理系を選択した私ですが、理系私立大学の学費を見てみると国公立との差は歴然です。一人暮らしをしたとしても国公立のほうが安くつきます。情報系を選んだ理由は一番興味があったのが情報系だったからで、PCを自作したり、簡単なゲームを作ったりしてた自分は情報系以外に進むことをあまり考えていませんでした。これを踏まえ、下の4つの候補に絞りました。

 

東京工業大学情報理工学院

ロボコンで存在を知り、「東京大学にはない『工業』の2文字があります!」といったような言葉が印象的でした。Twitter で繋がった方々にもちらほらおり、最初に志望していました。情報理工学院だけ倍率がバカみたいに高いです。

 

筑波大学情報学郡情報メディア創成学類

プログラミングをやってきたとはいえ、競技プログラミングに真面目に取り組んできたわけでもなければ Web サービスの開発運用をしているわけでもない自分の強みを考えたときに、情報と芸術(特に音楽)との融合に興味があることに気付きました。筑波大学には落合陽一氏の研究室もあり、自分が思っていた分野にかなり近いです。

 

九州大学芸術工学部メディアデザインコース

フォロワーさんに九州大学に通っている方がいて、情報と芸術の融合を学べるような学部はないかというツイートをしたところ存在を教えて頂きました。芸術工学部、まさに求めてたものそのものって感じの名前!

 

東京大学理科一類

言わずと知れた東京大学です。ツイッター見てても面白そうな人たちが一杯いるし、学祭にお邪魔したこともあり興味がありました。一つ上の親しくしていた先輩が進学したのも大きいです。

 

この4つで迷った結果、最終的に「一番上を目指しておけばどこでも行けるし、それでいいや」という適当な理由で東京大学を第一志望に設定しました。どこの大学に行っても国語は必要だと思い込んでいたので、国語の有無で迷うことはありませんでした(東大と京大以外では国語が要らないと知るのは高3の真ん中くらい アホ?)。

高3

正直受験期になったら真面目に勉強できるようになるだろうって思ってたんですが、6年間勉強してこなかったのにいきなり勉強できるようになるわけがなく、5月でエンストし6~9月は日平均1.2時間しか勉強できませんでした。

夏休みに1日1時間しか勉強してない東大志望ウケる。東大を第一志望にしたものの、どうせどこかで志望校を変更するんだろうな〜という思いがあったのは確かです。

ダラダラしながらも駿台模試で初めて東大形式の問題に触れ、受験計画を真面目に立て始めます。

第一回 駿台東大実戦模試

英語 81/120

数学 23/120

国語 35/120

物理 17/60

化学 2/60

東大 理一 D

東大 理二 C

 

ひどい成績ですが、前述の通り勉強していなかったのでほとんど応えませんでした(最悪)。これを受けて立てた受験計画は

 

英語 100/120

数学 60/120

国語 40/80

物理 30/60

化学 30/60

 

を目指せば、どこかでコケても合格最低点に届くだろうというものでした。英語で殴るのを基本方針としています。実際東大形式の英語の問題を解くのは東大実戦が初めてで、しかも体調不良で途中退出したのに80取れてるのはかなり希望を感じました。見ての通り理系のくせして理系科目がひどいことになってますが、これは文理選択のときからわかっていたことなので理系科目の強化を基本方針として勉強に励むことにします。

10月に入ってから、1日5題 Focus Gold の例題を解きツイッターに上げることを自分に課したのが功を奏してだんだん勉強できるようになっていきます。

 この勉強法はとてもおすすめです。このブログを読む大抵の人はSNSをやっていらっしゃるでしょうから、試して見てはいかがしょう?人によって合う合わないはあるでしょうが、習慣化はかなり強力な武器になると思います。

 

第二回 駿台東大実戦模試

英語 88/120

数学 11/120

国語 35/80

物理 17/60

化学 5/60

東大 理一 D

東大 理二 D

 

結構数学頑張ったつもりだったんですが、数カ月でなんとかなる程度のものではありませんでした。当時は化学2.5倍取れた!とか言ってネタにしてた気がします。勉強しないで過ごした6年間で培った勉強してないのに溢れる謎の自信は相当なものになっており、この程度では揺らがなかったようです。

 

共通テスト

さて東京大学といえば足切りがあり、理科一類は700点±20点くらいで推移しています。8割ほど取らないとそもそも試験が受けられない上に、取ったとしても二次での配点は5分の1という頑張らなきゃいけないのに頑張っても点数上そこまで得をしないという嫌〜な感じの試験ですが、ここで取れなければお話になりません。しかし私は11月の駿ベネ共通テスト模試で724点とちょっと不安になる点数を取っており、心のどこかでここで東大志望はおしまいだと思ってました。

12月後半以降は駿台のパックVで解けない問題を無くすことを目標に一旦2次は無視して復習に注力し、またようやく自習室を利用するようになったことで結構集中できるようになりました(意地を張らずに自習室を活用するのがおすすめです、マジで)。本番は現実的には720点取れれば良い方であると思って臨みましたが……

 

国語

 論説 50

 小説 47

 古文 45

 漢文 50

数学

 IA 75

 IIB 95

理科

 物理 84→87

 化学 72→77

英語

 リスニング 96

 リーディング97

倫政 85

合計 796→804

 

勝因は国語、IIB、物理、倫政が上ブレたことです。化学はなかなか難しく思ったように点が取れなかったのですが得点調整が入り結果オーライ、演習の自己ベストを大幅に更新して9割に肉薄する点数が取れました。安心して東大2次の対策ができます。

思い出せる限り科目別で意識したことを書いていきます。

国語

これは東大の記述の国語対策をやってれば殴れると思います。答えを一から書く記述に比べると、選択肢があるなんてなんて楽なんでしょう!解く順番と時間配分は

漢文15分

古文20分

小説20分

論説25分

を意識して演習していましたが、10分から15分程余ることが多かったです。

192点なんて取れるとは思っていなかったので、自己採点をした2日目の夜には手が震えて大変でした。

数学

そこまで受験を意識してなかった高1のときの模試でIAは9割取れてましたがIIBは毎回60点台で、これが足を引っ張っていたのでIIBの処理速度を上げる努力をしました。満点を取ろうとして難しい問題に時間をかけ、その結果時間が足りなくなることが多かったので、時間をしっかり意識して、満点より8割を意識して演習を重ねました。

これが功を奏したのか奏さなかったのかはわかりませんが、本番初っ端のIAで焦りに焦って過去最低点を叩き出すもIIBで自己ベストを更新する95点を取り、数学全体として目標点の170点を取れました。想定ではその内訳は IA 90 IIB 80 だったんですけどね。

理科

化学は授業内で結構共通テスト演習にも触れていて、10分見直しに使える速度で解くことを目標にしていました。一方の物理は共通テスト演習はほとんどしていなかったので不安を抱えていましたが特に対策はしませんでした。2次の対策してれば共テ取れる理論。対策は化学の重要問題集のA問題を12月までに全部解いた事くらいですが、多分普通の東大志望なら高2の時点でこれを終えているので参考になるとは思えませんね。物理で取れたのは相性が大きいです。

英語

帰国子女なので✝英語力✝で殴りました。リスニングの声色聞き取り試験には参りましたね、もしかして声色聞き分けるのって思考力が測れたりしますか?

倫理・政経

共通テスト直前期まで特に対策はしていませんでした。直前期はパックVの解説をすべて、正解した問題もそうじゃない問題も読み、わからないところを調べまとめました。これが一番効きました。倫理が簡単だったのもありますが、調整前の得点では物理と化学より点数高いんだから驚きです。ほんとに理系なの?

最終東大本番レベル模試

ムズかったです。

 

英語 91

現文 16

古文 9

漢文 12

数学 41

物理 14

化学 16

 

理一 E

理二 E

 

結構良くてもE判が出ると聞いていたのでそこまで落ち込みませんでした。

直前期・私大

もともと国公立一本で行くつもりだったので前期東大後期北大しか考えてなかったのですが、担任に2浪を覚悟しなくてはいけないスケジュールだと言われ、親にも早慶なら学費を出してやらなくもないと言われたりなど色々あった結果人並みに私立も受けることになりました。

 

共通テスト利用 

独自試験

 

共通テスト利用は取れればラッキー程度のノリでしたが、蓋を開けてみればほぼ確実な点数だったので中央大学の共通テスト併用入試は受けに行きませんでした。法政大学の共通テスト利用C方式は5教科見てくれる上に、入学金振込を後期まで待ってくれるので万が一のために出願しておくと安心できます。

 

また入試スケジュールの把握には東進の共通テスト合否判定システムが有効です。判定自体はあまり当てにならないかもしれませんが、下のように出願締め切り・入試日・合格発表日・1次手続き締切日をカレンダーに表示してくれます。

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合格したとしても入学するためには1次手続締切日までに入学金を振り込まねばならず、これがだいたい20〜30万円なので滑り止めの受け方はよく考えないといけません。私は理科大と中央を共テで取れましたが、早稲田の手応えがかなり良かったので結局入学金を払わず、2/20,21は宙ぶらりんになってしまいました。思いがけず慶應に受かっていたのですぐにこの状態は解消されましたが、合格が途切れないようにするに越したことはありません。

 

東京理科大学 工学部 情報工学

B方式独自試験科目は数学・英語・物理の3科目でそれぞれ100点、去年の合格最低点は213/300です。

数学の構成はマーク式小問集合が1つで50点、残り2つが記述の穴埋めで25点ずつですが、記述の穴埋めは結構難しく(1)しか取れなかったので小問集合をどれだけ落とさないかがポイントです。私はそれすらあまり取れず全体で小問単位で正答したのは8/15でした。

物理はマーク式と記述式穴埋めが混在する大問3つ構成です。マークだからと侮ると痛い目を見る選択肢の数でおなじみです。正答は回答欄24個/34個でした。計算が複雑な部分もありますが、そうでないところを見極めて拾っていくと良いと思います。

英語は文法が多いですが難しくありません。2ミスでした。

慶應大学 理工学部 学門B

英数各150点、理科2科目合わせて100点で去年の合格最低点は309/500でした。といってもこの数字は理工学部学門A~Eの平均なので、実際は学門により上下します。今年は倍率を見るとBACEDの順に人気だったようなので、合格最低点も電気・情報系の学門Bが一番高いと考えられます。

あと問題に直接関係はないのですが、慶應の問題冊子はホチキス止めされていないので切り離すことができ、真ん中のページが丸々計算用紙に当てられているのでそれを独立して使うと解きやすくおすすめです。

数学は大問5つですべて記述の穴埋めです。難易度は標準的なものが多く取れる人はかなり取ってくるでしょう。私は1完3半でした(数弱)。x^2021を割る問題が理科大とかぶってて笑っちゃいました。物理でも理科大で出た問題に似たものが出たりしたので、私立の受験の復習をするのは個人的にはおすすめです。ただ、出来が悪くて引きずってしまってもいけないので人次第ですね。物理は力学が1ミスでほかもまあまあだったのですが、問題は化学で解答は3割しか合ってませんでした。有効数字3桁の計算を穴埋めでやらされるので、基本的な化学の知識に加えて計算力も重要になってきます。東大みたいに立式だけして逃げるのもできないし。英語は文法が多くて嫌な感じでしたが8割取れました。環境情報も受けて、早稲田に比べて慶應は文法とか語彙が好きだと感じましたね。基礎は大切です。

試験の順番は理科→数学→外国語なのですが、難化した化学で撃沈したと思いこんでメンタルやられて数学でほんとに撃沈した同級生がいたので、メンタルにも気をつけましょう。

早稲田大学 基幹理工学部 学系Ⅲ

早稲田は英数120、理科が合わせて120で去年の合格最低点は210/360でした。慶應と違って理工の中でもきちんと分けて合格最低点を公表してくれているので、難易度差がわかりやすいです。基幹理工・創造理工・先進理工の3つそれぞれの学科のうち最も高いのは先進理工の物理学科で、なんと去年の合格最低点は一番低い電気・情報生命工学科と34点差の230/360なので、一口に早稲田の理工と言っても難易度は変わってきます。あと、基幹理工の学系Ⅲと創造理工では得意科目選考という合格点に達していなくともある科目で特に優れた能力を示した受験生を合格とする制度があるのですが、学系Ⅲでは去年2人しか出てないのでこれを狙いに行くのは厳しいものがあります。そもそも、ずば抜けてできる科目がある受験生は普通に合格点が取れているという話もありますが。あと試験には直接関係ないですが男子トイレめっちゃ混みます。当日は同校の人たちとすいてるトイレ情報を交換してました。

早稲田の理工は英語が難しいことで有名で、そもそも論文の内容が難しく、科学的な知識がある程度なければ英語ができても読めない気がします。本番ではたまたま内容がわかった……気になっていましたが、今調べたらちょっと勘違いしてたみたい。語彙だけ6ミスでした。

数学は東大とほぼ同じ空欄の解答用紙にガリガリ記述していく方式なので東大志望は戦いやすいでしょう。今年は去年に比べて難易度が落ちたみたいで、過去問よりかなり取れて4完2半でした。ほぼ毎年出る数Ⅲ微積が出なかったのは学習が遅れている受験生への配慮……?

物理はある程度解く事の難易度はそこまで高くないんでしょうけど、とにかく分量が多いです。大問3つ全て問10まであるので、完答を目指すのではなく取れるところをあちこち取っていくのが良いでしょう。私は符号ミスと公式ミスで6問落としました……。

早稲田の化学といえば小問集合です(?)。1問3個のマークで、予備校の分析では完答で初めて得点だそうです。2個あってる問題は結構あるのですが、完答は3問でした。鉛筆転がしても得点は厳しそうです。分量が結構あるので予定通り30分使ったのですが、物理も分量が多く大問2の理論に回す時間がありませんでした。3の有機が2ミスだったので、物化でなんとか3割は取れました。

慶應義塾大学 環境情報学

SFCです。文理融合のキャンパスで、なかなかおもしろそうなことをやっています。SFC環境情報学部と総合政策学部の2学部ですが、両方数学・英語もしくは外国語のみと小論文を課しています。英語は長文→語彙・文法→読解の3セットで、量が結構あるのでスタミナが必要ですし、難易度も高いです。環境情報はやはり科学的な文章ばかりが出題されるので、過去問の語彙を確認するのが役に立つでしょう。私は7割でした。

なにより特徴的なのは小論文で、これは傾向がないのが傾向とも言えます。キャンパス紹介文を読まされたかと思えば絵から物語を書かされたり、とにかく何が出てくるかわかりません。去年受かった先輩には対策をするなと言われていました。ただ基本的にアドミッションポリシーにある日常の中で課題を発見し、それを解決する能力を問うものが多いです。今年の世の中の不条理を15個挙げ、そのうち3つについて解決策を提示しろ、なんていうのはド直球で対策をしていた受験生にとっては簡単だったでしょう。私はほとんど対策をしていなかったのですが、常日頃考えてたことをなんとかひねり出して書いたら受かってました。
・行政の支援を受けるためにも知識が必要で、支援が必要な弱者に支援を受けるための知識を得るという負担を更にかける仕組みになっているのは支援をしたい行政・支援を受けたい社会的弱者双方にとって不利益である
という内容をベースに
・行政システムの電子化
・収集したデータに基づく受けることができる支援の一覧表示ができるサービスの構築
・そのサービスのスマートフォンや市役所などのタブレット端末で使えるようにする
という解決策を書きました。定量化して示せ、とか問題文に書いてあったみたいですがガン無視してましたね。解決策の提示は1つしかまともにかけてなかったので全く自信なかったどころか不合格を確信していました。

国公立

共通テスト終わってから気が抜けてしまいあまり勉強できていなかったのですが、流石に東大は直前に過去問を2年分解きました。ここで2020年の数学は傾向がかなり違ってびっくりしました。去年の過去問は早いうちに解いておくことをおすすめします。あと国公立直前期はツイートがよく伸びて楽しかったです。受験生はコンテンツ力が高い。

問題はよく覚えてないです。何を隠そう今まで受けてから一回しか開いておらず、解答速報も英語しか確認していません。1日目は国語でまあまあかな〜と思ってたら数学で爆死しました。落ちたら数学のせいです。あと昼休みに箸を忘れたFFとエンカしました。

安田講堂前の広場は入試本番とは思えないほど賑やかで、やっぱ東大は違うな!と思っていました。人のこと言えませんが。帰り道、数学爆死したので不合格でもメンタルに問題ないからと慶應SFCの合否を見て、受かってて思わぬショックを受けました。

2日目、理科は相変わらず解けなかったけど、英語は良かったです。法文2号館の広めの教室に当たって、ハズレかと思いましたが最前列だったのでリスニングの音声がよく聞こえ、おかげで満点が取れました。2日目の昼休みは早稲田の合否を見たあと別のFFとエンカしました。のんきなもんです。

大受験生は再現答案を書いて予備校に送ることで図書カードがもらえるので、私もそれで漫画を買うつもりだったのですが、受け終わるととてもそんな気力残ってないしそもそももう問題冊子を開きたくなかったので再現答案用の答案用紙はまだ本棚で眠っています。後輩にあげようと思っています。ここから3/10までは生殺しで、ゲームやアニメで気を紛らわしていました。

結果

1年間お疲れ様でした!